マレーシアは主にマレー系・中華系・インド系の3民族で構成される国。
それだけに、食のバラエティが豊富でグルメ大国なんです!
マレーシアグルメを楽しみに旅行に行く方も多いのではないでしょうか?
ちまたに溢れる情報には、代表的なマレーシア料理やおすすめレストランなどがありますが、「美味しい店」に行ってみても実際はレストランの中でも料理の当たり外れがあるもの。
なので、この記事では、
・クアラルンプール(以下KL)在住の私が太鼓判を押す絶品「このレストランのこの料理」
を紹介します。
いずれも
・いつ行っても味が安定していて美味しい
・リピートしている
ものばかりです。
外国料理でも美味しいものがあるのですが、ここではマレーシアならではのローカル料理を選びました。
旅行中は食事の機会が数えるほどしかないので、外したくない!という方はぜひ参考にしてください。
1. Village Parkのナシレマ
マレーシアの国民食といえば「ナシレマ」。(nasi lemak: 実際は「ナシルマッ」という感じに発音されます。)
ナシレマはココナッツミルクで炊いたご飯、サンバルという辛いソース、きゅうり、ゆで卵、揚げた小魚とピーナッツというセットで、よく三角形に包まれています。
この形状から、私は「マレーシアのおにぎり」と呼んでいます。
2016年にはタイムズ誌の「世界のヘルシーな朝食10選」に選ばれたことも。
さて、この基本形から発展して、これにフライドチキンをつけたりしてボリュームアップしたナシレマもよく見られます。
その中でも最高峰がVillage Park(ヴィレッジ・パーク)のNasi Lemak Ayam(ナシ・ルマッ・アヤム)。
(写真は持ち帰り用です。お店ではお皿で提供されます)
香り高いココナッツライスと様々なスパイスをつけた揚げたフライドチキンが脳天に来る美味しさ。有名人が足繁く通うというのも納得です。
とはいえ雰囲気はローカル店そのものなのでサービスは期待しないでください。
これを食べずしてナシレマを語るなかれ。
それほど大人気のナシレマです。
所在地:5, Jalan SS 21/37, Damansara Utama, 47400 Petaling Jaya, Selangor
電話: 012-273-8438
2. Madam Kwan’sのナシ・ボジャリ
Madam Kwan’s(マダム・クワンズ)は中華系のマダム・クワンの料理が楽しめるチェーン店。
屋台やローカル店に入ってみる勇気のない人でも抵抗なく入れるレストランでローカル料理を食べることができます。
なので、ここのナシレマはちょっとお高く上品。
でも、この店に来たら試して欲しいのはナシレマではなくナシ・ボジャリ(Nasi Bojari)。どうやらもともとはインドネシアの料理のようで、他の店ではあまり見かけません。
3色に色付けられたご飯とフライドチキン、アッサムという酸っぱ辛いソースで味付けしたエビ、ビーフルンダン(「ルンダン」は2017年にCNNに「世界一美味しい料理に選ばれたあのルンダンです!)などがのっているワンプレートご飯。
説明を聞いただけだと「さっきのナシレマと似てるんじゃ…?」という気がするかもしれませんが、全く違う味わいなんです。
いつ食べても、フライドチキンは外はカリッと中はふっくら柔らかく、ご飯の炊き具合もちょうどよく、これだけ安定しているのはすごいな〜とうなってしまいます。
しかも世界一美味しいというルンダンも一緒に味わえるなんてお得…!
この店はCantonese Fried Noodle(平たい米の麺にあんをかけたもの)なども美味しいです。
また、デザートにはぜひローカルスイーツ、「チェンドル」も試してみてください。
<Pavilion店>
所在地:Lot 1 . 16 . 00, Lot 1.16.00, Level 1 168, 168, Jln Bukit Bintang, Bukit Bintang, 55100 Kuala Lumpur, Federal Territory of Kuala Lumpur
電話:03-2143-2297
他にもSuria KLCC, Midvallry, 163 Retail Mall, 1 Utamaなど多数
3. Pao Xiang Bah Kut Tehのバクテー
マレーシアはいろんな民族が入り混じって暮らす国なので、食べ物も他の民族の影響を受けていたりします。
なのでマレー系料理はインドネシア料理と同じようなものがあったり、中華料理は中国本国から来たものだったり、はたまたお隣のシンガポールと「うちが本家だ」と論争になったり。
そんな感じで「これは純粋なマレーシア料理」というものがなかなかなかったりするのですが、「肉骨茶(バクテー)」はどうやらマレーシア発祥であるようです。
「バクテー」という名前の料理はシンガポールにもありますが、味が全く違うものなので、マレーシア風肉骨茶は本場のマレーシアで是非とも食べておきたいもの。
バクテーとは簡単にいうと、豚肉の漢方醤油煮込み、という感じです。
もともと港湾労働者が精を出すために朝食に食べていたというバクテーは、漢方の香りでがっつりパワーが出る食べ物。
でも、肉骨茶ってマレーシアの中でも店によってかなり味わいが違います。
そんな中、私が気に入って肉骨茶を食べたければ必ずここに行くというお店が、宝香绑线肉骨茶(PAO XIANG BAH KUT TEH:パオ・シャン・バクテー)。
バクテーは色々な部位や野菜・キノコなどを鍋で一緒に煮込んで出しているお店が多い中、この店は部位ごとに分かれてのメニューになっています。
このお店はバクテー専門店なので、部位別のバクテーと少し野菜がある程度。メニューには写真があるので、見て好みのものを頼んでみましょう。バクテーのスープは全て同じなので、どれを頼んでもおいしさはほぼ変わりません。
でも、豚の胃だけは忘れずに頼んでみてください。
私は豚の胃がなかったらここで食べるのやめて帰るよ…というくらい好きです。豚の胃がないバクテーなんて!
(手前にあるのが豚の胃です。)
日本人はあまり豚の胃を食べないと思いますが、食べてみるとその美味しさにびっくりするでしょう。
この店もいくつか店舗がありますが、店によって微妙に味わいが違うので、1 Utama店がおすすめです。
<1 Utama店>
所在地:1, Lebuh Bandar Utama. Bandar Utama City Centre, LG311A, Lower Ground New Wing., Bandar Utama, 47800 Petaling Jaya, Selangor
電話:03-7731-1302
他にもPavilion店、Pinnacle Sri Petaling Mall店、Main Place Mall USJ店などがあります。
4. The Ming Roomの点心
しゅうまいや蒸し饅頭などの点心(英語ではdim sum: ディムサム)が好きな人も多いでしょう。お茶を飲みながらの点心、美味しいですよね。中華系がいるマレーシアでは点心もとても美味しいのでぜひ食べてほしいです。
実は中華系の人が半数以上を占めるイポーがディムサムの美味しい街として有名です。私もディムサムを食べるためだけにイポーに行きたい!と思うくらい。でもイポーはKLから車で2時間くらいかかるので、KL旅行のついでに行くにはちょっと遠いです。
でもご安心を。KLにも美味しい点心が食べられる店があります。
私が美味しい点心を食べたい時に行くのがThe Ming Room(ザ・ミン・ルーム)。
点心は何を頼んでも美味しいので、適当に蒸し物・揚げ物・甘いものなどからバランスよく選んでみましょう。
糯米鸡(loh mai kai: ローマイカイ。英語表記は決まったスペルがないので、lor mai gai、lo mai gaiなど違う表記を見かけることも)という鶏肉入りおこわ、蝦餃(har gao: ハーガオ)という蒸しエビ餃子などがいつも頼む定番です。
あと、この店に限らず点心を出す店には必ずといっていいほどあるこちらのカスタードまんじゅう(custard bun)もどうぞ。
私たちが知っているカスタードクリームよりゆるくてダラダラ垂れてしまいますが、濃厚な美味しさにハマる人も多い一品。
熱いので食べる時は火傷に気をつけてくださいね。
所在地:285, Jalan Maarof, 3rd Floor, Bangsar Shopping Center, Bangsar, 59000 Kuala Lumpur, Federal Territory of Kuala Lumpur(Bangsar Shopping Centre内)
電話:03-2284-8822
5. 最後に
KLはローカル料理だけでなく、世界中の料理が楽しめます。他にも美味しいレストランはレストランは星の数ほどあるでしょう。在住者といえども全ての店に行ったことがあるわけではないので、この他にも美味しい店はたくさんあると思います。
その中であえてマレーシアならではのローカル料理に絞り、私が何度も通うお店の中の間違いない料理を厳選して紹介しました。参考になれば幸いです。