マレーシアは東南アジアに位置する国で、熱帯雨林、ビーチ、リゾート地など、見どころがたくさんあります。また、マレーシアは比較的物価が安いのと治安が良いことで、観光しやすい国としても知られています。
そして、マレーシアは美食の宝庫でもありますね!
日本と時差が1時間と行きやすいこともあって人気の旅行先です。
そんなマレーシアに旅行に行こうと計画する時、いつがベストシーズンか気になりますよね。
「常夏の国」と聞くと一年中同じような天気が続くと思われるかもしれませんが、実はマレーシアは乾季と雨季に分かれています。
この記事では、
・雨季と乾季のそれぞれの特徴
・時期や天気別のおすすめのアクティビティ
・ラマダン(断食月)・ハリラヤ(祝日)中に旅行する時の注意
・マレーシア旅行中の服装や持ち物
をご紹介します。
1. マレーシアの気候と旅行シーズン
マレーシアの気候
マレーシアの気候は一年を通じて暑く湿気があります。
気温は24°〜33°くらいで、平均気温は29°ほど、湿度は平均80%。
数字を聞くととても暑そう!と思うかもしれませんが、実は日本の夏よりは随分過ごしやすいというのが在住者の実感です。
そして、雨季と乾季はマレーシアといっても地域によって違いがあるので注意が必要です。
一般的にマレー半島(クアラルンプールのある西マレーシア)では11月から2月が乾季であり、雨が少なく一番暑い時期よりは少し涼しい時期です。
一方、ボルネオ島(東マレーシア)では4月から9月が乾季となります。
それ以外の時期は雨季になるので、比較的雨が多くなります。
総合的に考えると、乾季の方が雨に降られる可能性が低く、屋外での活動を含めたプランを楽しむことができると言えるでしょう。
とはいえ、一年のどの時期に来ても外を歩いて観光するのは絶対に暑いです!暑いことはマレーシア観光では避けられません。
なので乾季で雨がないからといっても屋内でのアクティビティを適宜取り入れながらの旅行がいいでしょう。
また、雨季といっても日本の梅雨のように一日中雨が降り続いていることは滅多にありません。
大抵は朝から夕方までは晴れか曇りで、夕方に1時間くらい大雨が降ってから止む、というパターンです。
雨が降った後は涼しくなるので、地元の人の中には雨が好きという人も結構いるくらいなんですよ。なので、雨季だから旅行に適していないということは全然ありません。
つまり、一年中旅行に適していると言ってもいいのではないかと思います。
気候・天気による楽しみ方
乾季にマレーシアでおすすめのアクティビティは、ビーチで泳いだり、シュノーケリングやダイビングをしたりすること。マレーシアには、コタキナバルやランカウイ島など、美しいビーチがたくさんあります。また、熱帯雨林の中をハイキングしたり、トレッキングをしたりすることもできます。
雨季も上述したように観光を楽しむことができます。一日中雨が降っていることはあまりなく曇りの時間が長くなるので、涼しくて日によっては快適に観光できるでしょう。
雨が降った場合のおすすめのアクティビティは、ショッピングやグルメ、文化的なアクティビティを楽しむことです。
文化的なアクティビティとしては、マレーシアで有名なろうけつ染めのバティック体験などがあります。できた作品は記念として持って帰れます。世界で1つしかない自分の作品ができるなんて素敵ですね。
それから私のおすすめは、マレーシア管弦楽団(Malaysian Philharmonic Orchestra)のコンサートに行くことです。
Suria KLCCというツインタワーに隣接しているショッピングモールにホールがあるので、観光や買い物、お食事のついでに行くことができてとても便利。
もちろんその日にコンサートが開催されていることを事前に確認し、チケットを取るという準備が必要になりますが、もし日程が合うようでしたらぜひ足を運んでみてください!
・乾季がベストシーズンだが、雨季でも一日中雨に降られることはまれなので、一年中観光には適している!
・西マレーシア(クアラルンプール含む)の乾季は11月〜2月
・東マレーシアの乾季は4月〜9月
2. ラマダン、ハリラヤ中に旅行する時の注意事項
マレーシアでは一年に1回、イスラム教徒が断食するラマダン(断食月)があります。
1ヶ月間イスラム教徒は朝から夜までの間、飲食せずに過ごします。
そしてラマダンが終わると、ハリラヤというイスラム教徒にとってのお正月のようなお祝いの日を迎えます。
ラマダン中も普段と同じように日々の営みが行われるので旅行ができないことは全くありませんが、イスラム教徒は暑い中で水も飲まずに働いているので、疲れていたりボーッとしていつもより物事の効率が落ちることがあるかもしれません。そのようなことがあると理解しておきましょう。
また、ラマダン中イスラム教徒は夕方に食べ物を買って早めに帰ることが多いので、午後の4〜5時くらいに車の渋滞が始まります。普段夕方のラッシュが始まるのは6時近くになってからなので、それに比べると早いですね。
また、そんな中雨が降り出してしまうと渋滞がひどくなり、通常の2〜3の時間がかかってしまうことも。
そして、タクシーやグラブ(マレーシアでよく使われている配車サービス)が来てくれればいいのですが、ラマダン中の夕方は捕まりにくく、いつもより値段が高くなります。
なので、ラマダン中は夕方に車で長距離移動するプランはできるだけ避けた方がいいかもしれませんね。
ハリラヤに関しては、国民の半分以上を占めるマレー系が一斉にお休みする祝日ですが、それ以外の民族が働いているので通常通り旅行はできます。
ただ、マレー系経営の店は閉店していることがほとんどです。
ラマダン・ハリラヤはその年によって違うので、旅行の計画を立てる時にチェックするといいですね。
・ラマダン中は物事の効率が落ちることがあると理解しておく。
・ラマダン中の夕方は、車での長距離移動を避けた方がよい。
・ハリラヤ中はマレー系経営の店は閉まっている。
・旅行の計画を立てる時に、その年のハリラヤの日程を確認する。
3. 旅行中の服装や持ち物
一年中旅行に適しているとはいえ、快適に過ごすためには気をつけたほうがいい点がいくつかあります。
屋外を観光するときの注意
マレーシアはいつでも暑く陽射しが強いので、帽子、サングラス、日焼け止め、を必ず持って行きましょう。
また、急に雨が降ってきた時のために折り畳み傘も持っていくといいでしょう。
また、ジャングルトレッキングなど自然のそばに行く時は、虫に刺されないように長袖・長ズボンがあると安心です。
虫除けスプレーも忘れないようにしましょう。
また、常に水を携帯して水分補給を忘れずに!
屋内にいる時の服装
マレーシアでは外が暑いからか、建物の中はキンキンに冷やしているところがほとんどです。
日本人の感覚で言うと、なんでこんなに寒くするの?と思うほど冷えています。
暑い外から中に入ったばかりの時はいいのですが、時間が経つと寒く感じる人が多いと思いますので、上に羽織るカーディガンを持っていくと安心です。
モスクなどに入る時の服装の注意
マレーシアを旅行するとモスクを観光することもあるかと思いますが、肌を露出しないのが基本です。
キャミソール、ノースリーブ、ショートパンツなどは控えた方がいいでしょう。
とはいえ、大抵のモスクには体を覆うローブが用意されていて無料で貸し出されているので、それほど心配しなくてもいいでしょう。
・帽子
・サングラス
・日焼け止め
・折り畳み傘
・長袖・長ズボン
・虫除けスプレー
・屋内で寒い時に羽織る上着
・常に水を携帯して水分補給をする
3. 最後に
マレーシア旅行のベストシーズンは、西マレーシアでは乾季の11月~2月です。この時期は雨が少ないのでマレーシア旅行に最適です。特に12月~2月は、最も気候が良く、観光客も多い時期です。
雨季でもマレーシア旅行を楽しむことができます。夕方は雨が降ることもありますが、朝や夜は晴れていることが多いので屋外での観光もできます。雨が降ったらショッピングやグルメ、アクティビティなどを楽しむと良いでしょう。
マレーシア旅行の計画を立てるときは、ぜひこの記事を参考にしてみてください。